パスタのゆで汁

掃き溜め 物理

夢破れて

大層なタイトルですが、かつてアカデミアに憧れていた人間の愚痴です。

もしくは中二病がなかなか治らなかった男の末路と言ってもいいです。

気付きをただ戒めを兼ねて垂れ流すもの故、興味が無い方は時間の無駄なのでブラウザバックを推奨します。

 

僕は、二年ほど理学部で物理学科をやっている者です。

何でこんな学部に流れ着いてきたの言えば、ずっと昔、小さいころから科学にあこがれがあったからです。

何が原因だったかは、正直あまり記憶にありません。

アーマードコアでロボットカッコいいから作りたいとなったのか、母親や祖母から与えられた科学の啓蒙書を読んでいくうちにハマったのか、病院で出会った年上の女の子に数物を習って、その人と別れる中で何か思うところがあったのか。とりあえず幼稚園生のころにはすでに小学校で理科が習えると思ってワクワクしていた記憶はあります。

そして当時からの僕の理科の目指すところは、生物ないし化学系で”ヒト”の根源に至る事、もしくは機械系でした。

まぁ小学校三年になるころにはガンダムやACみたいな巨大戦闘ロボに現実で需要がないことを図書館のロボットの本を読んでいるうちに気付いて、さっさと生物系にシフトしました。

 

実際に、それから高校三年生になるまで、僕が最も得意とする科目は生物でした。

途中でプログラムを元SEである母親に煽られながら短期間で学んで、ここら辺を統合する研究成果を、具体的には生体デバイスのようなものを夢想していました。

(完全に二次元へのあこがれとか、嘗ての友達と話したいとか様々な願望が歪んだ結果なのですが)

しかしこの後、高校の担任の半ば脅迫に近い助言を受けて、試験科目を物理に変更するべく物理を勉強し始め、塾に通って、一年余計に過ごしたりして行く中で、物理の

”世界全体を構成している根源的な法則を見つけ出す”的なスタンスに憧れて。嘗てこれを教えてくれた友達を思い出して。そして、今まで自分が憧れていた研究がどれも自分が生きているうちに到底実現できなさそうな現実を知って。

物理、それも理学部に行くことにしました。

 

ここまで色々憧れとか、夢とか語っていますが、僕はここで大切なことを見落としています。僕には理系の才能が有りません。

理系としてあるべき、日常を常に観察し、洞察し、解析し、理解する能力がありません。人間力も、忍耐力も、計算力も、何もないのです。

 

さらに言うのであれば、何においても僕は中途半端です。

勉強をさせても、楽器やらせても、ゲームやってもそこまでうまくならなくて、

運動させれば競争する気力がないので打ち勝てません。

顔もよくない、と言うかむしろかなり悪い方です(顔も才能だと僕は思っています)

何をさせてもすぐに適当なところまでは出来るようになるけれど、そこから伸びない。

 

つまるところ僕は何者でもなく、取るに足らない一個人、もしくそれ未満のナニカでした。

しかし、これを自覚するのが遅すぎた。中学生、もしくは小学校5年生で受験を考え始めたあたりから、うすうす感じ取ってはいたけれど、信じたくなかった。

僕には何か、秀でた才能があるのではないかと、信じたかった。

 

だから大学に入ってからも、もしかしたら研究の才能があるのではと。無限の憧憬と努力で、どうにか科学の一線にかかわることが出来るのではないかと考え、博士課程に進まないしろ、大学院まで行って、自分の理系としての力をを最終的に測るつもりでした。

 

しかして、最近の僕はどうでしょう。本を読む気力もなければ、物理を楽しむことすら出来ていない。

去年の夏位からそうでしたが、正直専門書を読むのが苦痛になってきていました。

僕は完全に未来を、自分を、見誤ってしまっていました。

 

これからの人生、どうしようかな。